＜禅語：無事是貴人（ぶじこれきにん）＞可能性の芽を自分で詰まないことが大切【鬼滅神示】

※画像引用元：https://news.yahoo.co.jp/articles/10c4a6e9759af6774dde914d1eb6ff6fa9e70b10/images/000

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タカミチです。

現在、『鬼滅の刃刀鍛冶の里編』が放映中でもうすぐクライマックスですが、『鬼滅の刃』からは人生に大切な多くのことを学べますので、『NARUTO-ナルト-』と同様に「鬼滅神示」としてたまに書いてみたいと思います。

記事「”愛”を探すことで悟り・真理に至る」で書いていますが、吾峠呼世晴先生はまさに「スサノオの代弁者」だと感じます。人間を代表して、現代人に本当に必要な心を伝えてくれています。

今回は、禅語「無事是貴人（ぶじこれきにん）」と絡めて、「どんな小さな可能性の芽も、自分で詰み取ってはならない」ということについて、竈門炭治郎の生き様・言葉から考えてみましょう。

「無事」という言葉は、普段からよく使いますね。「無事に問題を解決できた」「転んだけど無事だった」など、”悪いことは起きず、問題はなかった”という意味で使われます。

これは元々老子の道教に由来する言葉で、「救いや悟りを自分の外に求めなくても、本当の安らぎは自分の中にすでにある」という心の境地を表した言葉のようです。

そして、臨済宗の開祖である、中国唐代の禅僧・臨済義玄の言葉をまとめた『臨済録』の中に、「無事是貴人」という禅語があります。

この禅語の意味は、「どんな環境・境遇にあっても、それに負けずに前向きに努力できる人こそが、最も尊ぶべき人である」ということです。

「どんな境遇にあっても」と言われると、「それでは戦争で家族や自分の命の危険がある時もか？」、「毒親にDVを受け、学校でいじめられ、どこにも居場所がない時もか？」と極論を考えたくなるものですが、答えはもちろん”YES”です。

この人物を想像する時、最も分かりやすいと感じる例が、現代と時代設定が近い『鬼滅の刃』の竈門炭治郎だと感じます。鬼（鬼舞辻無惨）に家族を殺され、妹（竈門禰豆子）を鬼にされながらも、鬼との度重なる死闘を乗り越えて皆と力を合わせて無惨を倒し、鬼の魔の手から人々を救うという目標を達成しました。

竈門炭治郎は毎回の死闘において、生きる上でとても参考になる言葉を数多く残しています。

まだまだ他にもたくさんありますが、これらの言葉に共通することは”生きる覚悟”で間違いないでしょう。

現代社会の大部分は、飽食・飽娯楽・その他贅沢など唯物的な幸せを求めていますので、この”生きる覚悟”が自然と削がれてしまう傾向が強いと感じています。だから、”問題に直面した時の辛さがより増している”という図式が出来上がっています。

唯物的なことへ幸せを求め過ぎていると、心は対照的に不幸に向かいやすくなります。そこで、「幸せは何か？」ということを考える上で、とても良い指針となるのが「無事」や「無事是貴人」という言葉だと感じます。

つまり、幸せとは唯物的に外に求めていくのではなく、自分の内面を観つめて行く過程で気づいて行くものだと言えます。幸せは価値観によるので定義が難しいですが、ここで言う幸せとは一般通念によるものとします。いずれにしても、倫理観に沿っている幸せなら問題ありません。

苦労の多い人生ほど、自分の内面に潜んでいた幸せに気づいた時の感動は大きくなるでしょう。そして、その感動がその人を大きくさらに育てます。

でも実際には、ここまで純粋に内面のみを観察できる人は稀でしょう。僕を含めて、唯物主義に肩まで浸かってしまった現代人は、ほどよく煩悩と贅沢で心を満たしながら、緩やかに内面を観つめて行くことが無理なく幸せに気づいていける道だと感じます。

「自分の可能性の芽が、いつか緩やかに育ってくれることを期待してそっとしておき、成長出来ることに感謝しながら今を一生懸命生きていく」

それだけでいいのかなぁ、と感じます。炭治郎のように命のギリギリで戦い（仕事し）過ぎて、過労死しないようにご注意ください笑

ちなみに、週刊少年ジャンプ系の漫画の主人公も同様に分かりやすい例だと感じます。『ドラゴンボール』や『NARUTO』、『ONE PIECE』などの、孫悟空やナルト、ルフィなどの生き方もまさに「無事是貴人」です。

あなたの心に、常に太陽が在る事を祈りつつ。。

明日も善い一日となりますように😆

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