愛猫・めいこ
いつもお読みいただき、ありがとうございます。
 
 
タカミチです。
 
 
壮絶な発作で今度こそは駄目だと思った前回記事「<愛猫・めいこの闘病記 その9>最期の時を見守る」から一夜明けて、信じられないことが起きました。
 
 
めいこは下半身が麻痺して動かせなかったため、ベランダの段ボールハウスで一夜を過ごしましたが、午前4時半に妻と見守りを交代して、午前9時半頃にベランダでする妻の声で目が覚めました。
 
 
連日の寝不足でさすがに眠かったため、声からすると大丈夫だろうと思って、あと1時間くらい寝ようと思ってまどろんでいましたが、、、
 
 
「めいこが家の中に入った!」
 
 
という妻の驚いた声がしたので、「マジでっ!?」と飛び起きました笑
 
 
前日の発作で、めいこは下半身が麻痺して前足だけで這っている状態で、目も見えていませんでしたので、ベランダで最期を迎えるだろうと僕と妻は思い込んでいました。
 
 
妻と二人で唖然としてしまって、「こんなことってある、、、?」と顔を見合わせました。
 
 
めいこは、段ボールハウスの中で1日半の間、ひたすら回復に務めていたのでしょう。
 
 
約3日間飲まず食わずなのでヨロヨロはしているものの、自分の足で歩けるまでに回復し、目も見えるようになっていました。
 
 
いつものお気に入りの場所である玄関まで歩いて行き、そこで横になりました。
 
愛猫・めいこ
 
娘が急ごしらえしてくれた、めいこカフェのメニュー。
 
愛猫・めいこ
 
 
段ボールハウスの中に居るめいこを観ると、「シャーッ!」と威嚇し、外敵を観るような眼をしていたため、完全に野生に戻ってしまって、2度と家族として心を通い合わせるのは叶わないだろうと思っていましたが、、、
 
 
部屋に戻ってきてから1時間くらいした頃に、なんと、めいこが家族の集まる場所に歩み寄ってきて、まん丸な眼でジッと見つめていました。
 
 
愛猫・めいこ
 
 
眼を全く逸らさずに、数分間、何か言いたげに見つめてきたため、僕も目をそらしたらいけないと感じ、「めいこ、凄いね」、「めいこ、頑張ったね」と励ましながら見つめ合いました。
 
 
その姿が、あまりにも崇高に感じて、「ひょっとしたら、僕は生命というモノを表面でしか理解できていないのかも知れない」という思いが脳裏に浮かびました。
 
 
上手くは表現できませんが、めいこの瞳の奥に、猫という種の枠を超えた、生きとし生ける生命の源泉のようなものを感じました。
 
 
めいこを人間のように錯覚するような、底知れぬ宇宙が内在しているように感じました。
 
 
そう感じると同時に、めいこのことを心から尊敬している自分が居ました。
 
 
「この、美しすぎる命の結晶を見せてくれためいこに、恥じない生き方をしていかなければいけない」
 
 
そう覚悟が引き締まる思いでした。
 
 
自分が死の淵でどれだけ無様な姿を晒そうとも、めいこの姿を思い出して、地を這ってでも生きることを諦めない意思を持ち続けようと思いました。
 
 
色々と頭の中で思いが巡っていると、めいこはゆっくりと横たわって、安心したように寝始めました。
 
 
 
 
めいこは発作を起こしてからというもの、周囲を警戒してほとんど寝ることがありませんでしたので、こうした姿を再び見せてくれたことは、家族への警戒心が解けたことを意味していました。
 
 
めいこと、再び心で通じ合えた瞬間で、涙が止まりませんでした。
 
 
めいこが、家族のために最期の別れの時間を作ってくれた、、、そんな気がするね、と妻と話しました。
 
 
日課だっためいこの大好きなブラッシングをしてあげたい、そう思ってブラシを振って「めいこー、ブラッシングしよー!」と声をかけたら、ちょっと考えていましたが、ヨロヨロといつもの定位置に来てくれて、背中丸めて寝てくれました。
 
 
愛猫・めいこ
 
 
「めいこ、アンタすげぇよ。。。猫の中の猫、猫キングや」
 
「スーパー猫キングゴッドチャンネル開設待ったなしやな」
 
「ニャンチューバ―の猫キンさんや」
 
 
と、めいこが元気だった頃のように、妻と意味不明な悪ノリする余裕も出てきました笑
 
 
「たまむすび」では真面目な記事を書いていますが、普段は本当にアホな事を言ってばかりですね。
 
 
抜くところ抜いているから、心のバランスが取れているのだと感じます。
 
 
今も仕事をしながら、定期的に様子を観にっていますが、先ほど近くに寄ってきて頭を撫でさせてくれたので、またひとつ心の距離が縮まったと感じます。
 
 
愛猫・めいこ
 
 
お昼から比べると、今はかなり弱ってきています。時折、体が痛むのか、辛そうにする瞬間があります。
 
 
2度も死地から舞い戻っためいこですが、ご飯はまったく食べませんので、さすがにこのまま看取ることになるでしょう。
 
 
4時くらいに妻が起きてくると思いますので、また交代してから寝たいと思います。

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